私はよく一人で旅をする。
一人旅はいいものだ、気が向くまま自分ですべてを決められる。
特に今まで行ったことのない国に行くのは刺激があっていい。
ラオスの世界遺産プランバパーンは街を歩くだけで清々しい気持ちになる。
観光客を見つけては、怪しげな時計を売ったり、バイクで寄ってきては、いろいろなものを売りつける人は全くいない。
静かで、安全安心な街だ。これは後になって判った事だが、街のほぼ全員が仏教徒の街。バチが当たる事はあしない。徳を積んで親切な人が多い。
喫茶店に入ると、アンチックな椅子にテーブル。エアコンがない。日本の家屋に似て、風通しのいい設計になっている。どの家もエアコンがない。まあ、泊まったホテルはエアコンがありましたが。
街そのものがユネスコの世界遺産に登録されていて、欧米人からの人気があり、観光客のほとんどが欧米人だ。
この街を歩くだけで、清々しい気持ちになる。ほとんどが仏教徒の街の人は皆が親切に接してくれる。
ある年齢に達すると、何年間かはお寺に預けられて、毎日仏事を行う。希望者だけでなくほぼ全員がそうと聞く。
一度文明を味わったものは、とても務まりそうにないけど、ここでは何年も前からずっと営みが続けられている。
黄色い服を着た少年たちを見ていると誰一人そんな不満を持ってる顔はいない。
街に一つだけ小高い丘がある。プーシーの丘という。登り詰めて20分くらいで頂上に着く。
頂上には、たくさんの観光客がこれから上がる夕陽を見ようと、スマホやカメラを待ち構えて待っていた。
メコン川から上がる夕陽はきれいだ。夕陽を見るとなぜ気持ちがたまかるのだろうか?
この丘から街全体が見渡されて、こじんまりした街が一目で見れる。
改めて、ここがあ最貧国のラオスの中の街かと思ってしまう。
セーの滝は必ず見たほうがいい。
ホテルのコンシアにそう言われて、車を用意してもらった。
ダットサントラックの荷台に長椅子が設けてあって、それに乗って行くことにした。
途中の農家で田植えをしている見て、車を一時止めてもらって少し眺めていた。
昔の日本と同じ風景だ。懐かしい気がした。
こうやって、今日の目的もなく、急かされず、ゆっくり時間を使って旅をする。
そんな旅にこれ以上ない街でした。